オホーツクの風になれ!

 「そろそろ一緒に出場してみませんか?」
 過去、数回の出場経験のある同僚から昨年の秋にお誘いがあり、
 「じゃあ、出てみようかな…」と割と安易な気持ちで申し込みをしました。

 ということで、第27回湧別原野オホーツク100kmクロスカントリースキー大会に2月26日(日)に出場してきました。

 この大会は国内最長で、そして我が北海道で行われています。

 湧別原野は大雪山の北東に位置し湧別川にそって広がる平野で、上流から遠軽町(白滝、丸瀬布、遠軽)、湧別町(上湧別、湧別)を通り、オホーツク海へ至ります。この大会は大雪山の山懐、北大雪スキー場を出発地し、オホーツクを望む湧別町上湧別までの85km(駅伝は+15kmの100km)の国内超長距離大会です。

 各人に配布された大会プログラムによるとエントリー数は、個人最長の「湧別原野コース」が85kmで480名、「白滝コース」が20kmで33名、「丸瀬布コース」が17kmで41名、「遠軽コース」が23kmで170名、「上湧別コース」が25kmで209名、5kmコースが251名でした。

 団体は5名1組1コチームで11コチームです。

 この大会を支えているのが、遠軽・湧別の両町の大会事務局をはじめとする地元の方々で、この方々の努力を忘れてはいけないと思います。

 夏の草刈りから始まるコース作り。宿泊体制・参加者輸送体制。未明から夜遅くまでのコース管理とスキーヤーのサポート、日本一充実した給食所。これらの仕事の多くの部分がボランティアによって行われていることは素晴らしいと思います。言わば、町をあげ地域一体となった、そして何より人の温かみが入った大会だと思いました。
 

 来年のために、以下は日記風に書いてます。

 さて、2月25日(土)は、市内の職場に集合して6名(このうち1名は管理要員として運用)2台で9時に恵庭を出発し、岩見沢ICから道央道~旭川紋別自動車道に乗り奥白滝ICで降り、この日の宿泊所の文化村ロッジでとりあえずチェックイン。

 それから、翌日に遠軽でスキーの履き替える場所の確認とゴール地点の確認と、大会終了後に1名が帰るのでその人の車をゴール地点の湧別町文化センターTOMというところの駐車場へ置き、道の駅「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」(文化村ロッジの浴場が狭いらしいため)で温泉を満喫して、再び自分の車で白滝の文化村ロッジへ戻りました。この宿泊施設の横、徒歩5分くらいに北大雪スキー場があります。

 1泊2食で、1名/6110円也。(冬季は暖房費として別途140円プラスで1名/6250円也)

 食事まで時間があったので、さすがは山の家、ちゃんとワキシングルームみたいな部屋を開放していてくれてくれて、翌日の大会で履く板に最後のワキシングをしました。この日の宿泊は、翌日のクロスカントリー(以下XCといいます。)出場者や、山スキーの方々、スノーボードの方々が20名くらいだったと思います。5人ともワキシングを終え、晩ご飯の時間になりました。ここの晩ご飯は大きなトンカツで、どんぶりご飯とみそ汁はおかわりし放題で、とても大会前日とは思えないほど食べてしまいました(^^;)

 翌朝、早いので21時には就寝しました。

 翌日は北大雪スキー場の麓を7時半スタートですが、 4時に大会開催の有無を決心されるので、4時過ぎに起きて大会開催の有無を確認し、5時にはスタートラインに板を置きに行きましたが、自分たちが最初でした。辺りはまだくらいですが、雪明かりで人影が見えました。この時間からアップで走っている人が数名いました。

 ロッジに戻り、5時半から朝食(朝はやっぱり納豆と生卵でしょ(*^_^*))、洗面、荷物を車に積載してチェックアウト。スキーヤーもボーダーも起きていて、自分たちが出るときに数名の方が「頑張ってください」と声を掛けてくれました。嬉しかったです。

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 7時前から選手達が集まり始めました。スタートの時刻が迫ってくるにつれ、心地よい緊張感。
 
 4時現在のゴール付近(湧別町)の天候は薄曇。気温は-17℃・雪温-13℃で、遠軽地方の天気予報は曇り、予想最高気温は-6℃前後との情報でした。

 カウントダウンが始まり、一緒に来た仲間達と「じゃあ、湧別で。」と言い、定刻通りいよいよ長い旅のスタートです。

 自分にとっては未知の世界です。

 スタート直後の200mくらいはいきなり上り坂です。ここで早い選手達の波に飲まれると体も心臓もついて行けなくなってしまうので、押さえて走りましたが思いっきり何十人?に抜かされました(*_*)

 ちなみに、実行委員会から送付されてきた封筒の中にコースの地図が入っていたのを確認すると、スタートの北大雪スキー場付近の標高は海抜約650m、丸瀬布で約200m、遠軽で約100m、そしてゴールの湧別町は約20mと、ゴールに向かって本当に緩やかな下りが多いですが、実際に走ってみるとほぼ平坦で、時折急な上り坂もあったりで、ストックも使って漕がないと前には進みません(>_<)
 
 初出場の湧別原野XC大会だったので、どこをどう通ったのか、分かるところの方が少ないです(@_@)

 入賞はもちろん無理なので、、決して無理せず、楽しみながら完走を目標としていたので、途中の給水(食)所にはたぶん全部?立ち寄りました(^^;)

 一応、自分のウエストバッグにも1Lのドリンクと、中にウィダーインゼリーとカロリーメイトを入れて走りましたが、ドリンク容器は歯で挟んで管がのびると液体が口にはいるという仕組みなので途中で飲もうと口に運びましたが、あまりの寒さに凍って空きません(>_<)。来年はもっと工夫しなければ(*_*)

 給水所では、冷たいスポーツドリンクの他に温かいスポーツドリンク、お茶、ジュース、牛乳などなど。
 給食は、豚汁、うどん、そば、パン、サンドイッチ、俵型おにぎり、お菓子、チョコレート、漬け物などなど。

 選手が近づくと「何にします?」と聞いてくれて、お盆に載せてあるものを渡してくれるという、なんとも至れり尽くせりな受け入れ態勢が充実していました。選手にとっては、混んでるところに入ってドリンクを貰わなくてもいいという嬉しさ。ロスタイムにならないからね~(^O^)

 途中、私設の給水所では地域の母の会みたいな方達のところがあって、そこのおばあちゃんが漬けた沢庵もいただいたけど、これがまた美味かった(*^_^*)

 どこの給水所によっても、出発するときにボランティアの皆さんが「頑張ってください!」と見送ってくれるのがとても気持ちよく感じました(^^)

 30km地点くらいだったかな…左足の膝の内側の筋肉がピクピクとなんだか攣りそうな感じ(-_-;)
 途中で思い切って休みました。その自分の姿を見てかたぶん60代の方も休憩し始めました。
 「いや~きついね~」と話しかけてくれ、その方と少し会話して、「最後までお互いに頑張りましょう。自分は先に出ますね。じゃあ、湧別でお会いしましょう。」

 それと、国道沿いや居住区に何度か出るコースなので、車を停めて応援してくれたどこかの親子の方、太鼓を叩いて応援してくれた方々…こういう楽しみも手伝って、昼過ぎに60km地点の遠軽に到着すると、自分を発見して両手を振って待っていてくれるK君がいました。

 K君:「体調はどうっすか~?」「換えの板はlここでいいっすか~?」「うどんかそば持ってきましょうか~?」

 自分:「K君ありがとう。俺はここでちょっと長めに休憩して食事してから出発するから、K君のいい時間に湧別に向かって。他のみんなはどうだったかな?」 

 K君:「S山さんはトップで通過しました。Oさんもその後くらいに通過して~、しばらくしてからSさんとM上君も通過しました。」 

 自分:「わかったよ。なんとかここまで来ることができたから、きっと完走できると思う。みんなには、遅れてるけど何とか頑張ってると伝えて。じゃあ、湧別で。」

 この管理要員のK君には本当にお世話になりました。
 K君にお願いした内容は、全員がスタートしたら60km地点へ行き、我々が休憩所のある遠軽まで滑ってきたスキーの履き替え用のスキーの準備と脱いだスキーの撤収と食事やドリンクを手渡す。一緒に来た5名の一番遅い選手が遠軽を出発するときにゴールの上湧別へ行き、全員がゴールしたらその日の宿泊所に輸送するということをお願いしましたが、とても気を遣いよくやってくれたと思ってます。
 20代やや後半の彼、この春、退職するとのことで非常に残念です(;_;)

 遠軽で食べたうどんと俵型のおにぎり 
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 さあ、板も換えたし飯も食ったしゴールの湧別へ向けて最後の頑張りです。

 さすがに午後は冷えてきました。指先の感覚がだんだん無くなってきました。

 所々で“ゴールまであと●●km”とか農家の納屋の前に手書きの“ガンバレ”と手作りの大きな看板があったり、町ぐるみで応援してくれているのが体感できました(^o^)

 ゴールまであと1kmを過ぎたときだったけど、ずっと自分の後ろにいた方がラストスパートで追い越していきましたが「最後です。頑張りましょう!」と声を掛けてくれました。その方のゼッケンを覚えておいたので、後で大会プログラムを見て分かったのですが、某山陽地方の県庁職員の方で、この大会のためにはるばる来道されてたんだな~と思いました。

 いよいよゴールの入り口が見えてきました。スーパーハウスの中でゼッケンを確認してくれて放送してくれました。「恵庭市のSさん、最後です。頑張ってください!」
 
 トラックを回っているときに、自分自身の完走と併せて、今大会に誘ってくれたS山さんとSさん、管理要員のK君、一緒に来たOさん、M上君、そして今大会の各役員の方々のご苦労に感謝がよぎりました。
 特に温かい食べ物と温かい気持ちを提供してくださった給水所の方々、一日中、寒い中選手の通過を見届けてくださった警備・通信の方々…

 いろんなことが脳裏をよぎって涙が出てきました(/_;)
 終始、サングラスを掛けていたから他人からは見えていないと思う。

 最後のわずか20mくらいの直線を滑りきり、ゴールしました。

 本当にいろんな方々へ感謝を込めて一礼してゴールラインを通過しました。

 ゴール後、大会役員の方々に「お疲れ様でした」と声を掛けていただき、スキーを外して歩いていると湧別町文化センターTOMの中でゴールの様子をスクリーンで見ていたというSさんとM上君が出迎えてくれました。「初出場で完走おめでとうございました。最後、一礼したように見えたんですけど、なんかありました?」と声を掛けてくれ嬉しかったです。板とストックを館内に持って行ってくれました。自分は空腹なのでうどんとそばを食べていると、第1位の栄冠をとったS山さんが来てくれました。

 自分:「いや~、何時間も待たせてスミマセンでした(>_<)」
 S山さん:「いやいや、まずは完走することです。早い遅いじゃなく、どれだけ楽しめたか、ですよ。お疲れ様でした。」

 う~ん、さすがトップの人は自分をおごることなく、言うことも素晴らしいな~と思いました。

 完走記録証:エントリーの数ではちょうど半分の240位
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 板で作った完走を讃えて(温かみを感じます)
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 大会ポスターにも使われているものを板に印刷したもの(真ん中辺にオホーツクの風になれ!の文字が)
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 大会結果の詳しくはこちらでwww.okxc.jp/

 さて、Oさんは翌日にどうしてもはずせない仕事があるとのことで、自分がゴールする前に帰りました。

 着替えと準備が整ったので次なる宿泊場所へ向かいました。自分はゴールしたばかりなので引き続きK君に運転をお願いしました。

 船長の家という民宿です。ここは温泉もあるし、キレイでした。

 新鮮な魚介類にビックリで特に食べきれないほど、カニ料理が出て1泊8400円とは格安っ!(^^)!

 船長の家、詳しくはこちらでwww.sentyounoie.jp/

 食事の準備ができたところで館内放送が掛かり、卓上には代表者の名前が掲げられていました。

 温泉に入って冷え切った体を温めて、超満腹になるまで新鮮な海産物を食し、20時頃部屋に戻ったときには睡魔が(*_*)

 晩は宿泊者自身で布団を敷く仕組みなので、布団に入ってS山さんが「Tさん眠そうですね~。」
 たぶんその30秒以内に深い眠りに入りました。

 朝7時まで爆睡しました。こんなに寝たのは何年ぶりだろう(^^;)

 朝食も放送が掛かりみんなで食堂に行きましたが、朝も美味しかったです。

 チェックアウトして道路を挟んだ向かいに市があって、昨晩食べられずに丸ごと冷凍をお願いした毛ガニを貰って帰路へ。

 月曜日だったので職場に無事に帰った旨、報告して解散しました。

 本当にXC始めて良かったと思ったのと同時に、たくさんの方々に感謝を申し上げたいです。

 来年も何とか都合をつけて出場したいと思います。 
 
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by mustache-0428 | 2012-03-04 11:51